わざわい特性のダメージ暗算について【ダメージ暗算ドリル|Gen9/SV】

2023年4月26日

ダメージ暗算って言われてもなんのこっちゃ分からんという人は、いつも通りこちらのダメージ暗算解説のページを先にご覧ください。

わざわい特性は効果を逆にして考える

ポケモンSVの準伝説ポケモンであるパオジアンなどのわざわいのつるぎなどの特性は、「場にいる間、この特性を持つポケモンを除いた全員の防御が3/4倍になる」という効果があり、他のわざわい特性もそれぞれ、攻撃力・特殊攻撃力・特殊防御力を3/4倍にするという効果がある。

以降、パオジアンが自分のポケモンである場合を考える。(他の特性でも同様に考えられるが一例として)

ダメージ暗算において、その効果を忠実に再現して相手の防御を3/4して計算しても別に構わない。

しかし、相手のステータスは基本的に元から未知数であり、それを毎回3/4するというのはやや手間もかかる。また、この特性は場の全体に影響を及ぼすので、ダブルバトルで複数の相手に対して毎回3/4するというのはそこそこ面倒である。

よって計算を簡略化するため、相手の防御を3/4する≒自分の攻撃を4/3と考えると、元の特性の効果と逆ではあるが、計算結果としてほぼ同じであるため、ダメージ暗算的には役に立つ。

なお、相手がわざわい特性をもつポケモンであるときは、セオリー通りに自分の実数値を3/4して考えたほうがいいと思う。相手の実数値を4/3するといってもこれが未知数になってしまうので逆にややこしいことになる可能性がある。

例題

例題1

わざわいのつるぎ(Bを3/4倍にする)パオジアン(A172)のふいうち(DB30.8)をハバタクカミ(B75)に撃った場合のダメージを考える

解答1

定義に従って計算すると下式になる。

\(\displaystyle (30.8\times\frac{172}{75\times\frac{3}{4}}+2)\times1.5=144 \)

別にこの計算でもいいのだが、先に考えた通りあらかじめパオジアンのA172×4/3=229で計算すると下式になる。

\(\displaystyle (30.8\times\frac{229}{75}+2)\times1.5=144 \)

このように3/4が丸ごと消え去り計算式はかなりすっきりする。この計算式は最初から3/4を内包して計算しているので簡単になって当たり前である。

例題2

わざわいのうつわ(Cを3/4倍にする)ディンルー(D100)がハバタクカミ(C187)のムーンフォース(DB41.8)を受けた場合のダメージを考える

解答2

定義に従って計算すると下式になる。

\(\displaystyle (41.8\times\frac{187\times\frac{3}{4}}{100}+2)\times1.5\times2=180 \)

パオジアンの例と同様に相手の特攻を3/4する≒自分の特防を4/3すると考えると下式になる。

\(\displaystyle (41.8\times\frac{187}{133}+2)\times1.5\times2=180 \)

やはりこっちのほうが計算が楽である。

わざわい特性ダメージ暗算ドリル

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