ダメージベース(DB)に関するあれこれ
ダメージベースって言われてもなんのこっちゃ分からんという人は、いつも通りこちらのダメージ暗算解説のページを先にご覧ください。
このページではダメージベースを使いこなすのに、知っていると便利かもしれないあれこれについて纏めています。
ダメージベース(DB)とはなにか
ダメージベースとはレベル50において、\(\displaystyle 22\times\frac{技の威力}{50} \)という式で技の威力ごとに定義できるもので、例えばじしんだと技の威力が100なので、\(\displaystyle 22\times\frac{100}{50}=44 \)と計算することができます。
これをなんで私がダメージベースと呼んでいるかというと、この数字を覚えておけばダメージを計算するのが非常に簡単になるからで、ダメージ計算のベースになるという意味でダメージベースと呼んでいます。
例えば、攻撃力実数値200のガブリアスが防御力実数値100のマリルリにじしんを撃った場合、じしんのダメージベース44を用いて簡単にダメージを計算することができます。
\(\displaystyle (44\times\frac{200}{100}+2)\times1.5=(44\times2+2)\times1.5=135 \)
上式で1.5はタイプ一致ボーナスになります。見てもらえれば分かる通り、じしんの威力100は一切計算に絡んでいません。もし、じしんの威力100を計算式に絡めようとすると、
\(\displaystyle (22\times\frac{100}{50}\times\frac{200}{100}+2)\times1.5\)
上式のようになり、無駄に計算が面倒になってしまいます。
つまり、ダメージベースというものは技の威力を計算しやすい値に変えただけのもので、そっちのほうが使いやすいから単位を変えて使っているだけのものになります。
レベル50以外のDB
基本的に実機でのネット対戦は、レベル50で行われるのでレベル50のダメージベースだけで十分という方も多いでしょうが、レベル50以外の場合もダメージベースは以下の式で定義できます。
\(\displaystyle (攻撃側のレベル\times2\div5+2)\times\frac{技の威力}{50}\)
上式にレベル50、じしんの威力100を代入すれば、44になりますし、
レベル100、じしんの威力100を代入すれば、84になります。
覚え方
このページを見るほどポケモンをやりこんでいる方は、例えばインファイトの技の威力は120というように、ある程度技の威力を覚えているかと思います。
DBもそれと同じで、毎回使っていれば勝手に覚えてしまうものだと思います。何度も何度もインファイト52.8と考えていれば、その内威力120→DB52.8に置き換わってしまうと思います。
もしすぐにDBが出てこないなら、毎回\(\displaystyle 22\times\frac{技の威力}{50} \)の計算をしてしまってもいいです。
また、DBを覚える助けとなるようにSVに対応したDB表を↓に作ったので参考にしてみてください。
SV版ダメージベース(DB)表
威力 | DB(22×威力/50) | 主な技 |
---|---|---|
250 | 110 | だいばくはつ |
200 | 88 | じばく |
180 | 79.2 | Vジェネレート |
160 | 70.4 | デカハンマー |
150 | 66 | ふんか、もろはのずつき、ブラストバーンなど |
140 | 61.6 | ばくおんぱ、てっていこうせん、ゴッドバード、とっておき |
130 | 57.2 | りゅうせいぐん、もえつきる、とびひざけりなど |
125 | 55 | ソーラーブレード |
120 | 52.8 | メテオビーム、メガホーン、インファイト、ブレイブバードなど |
110 | 48.4 | ポルターガイスト、ぼうふう、だいもんじなど |
100 | 44 | じしん、マグマストーム、ストーンエッジ、イナズマドライブなど |
95 | 41.8 | ムーンフォース、ヘドロウェーブ、ねっぷう、イカサマ、10まんばりき |
90 | 39.6 | れいとうビーム、なみのり、10万ボルト、じゃれつくなど |
85 | 37.4 | りゅうのはどう、ブレイズキック、ドゲザン、のしかかりなど |
80 | 35.2 | あくのはどう、マジカルシャイン、しんそく、はどうだんなど |
75 | 33 | 3色パンチ、マジカルフレイム、ドレインパンチ、いわなだれなど |
70 | 30.8 | ボルトチェンジ、フリーズドライ、ふいうち、スマートホーンなど |
65 | 28.6 | 3色キバ、ローキック、はたきおとすなど |
60 | 26.4 | つばめがえし、じならし、ジェットパンチ、がんせきふうじなど |
55 | 24.4 | バークアウト、こごえるかぜ、エレキネットなど |
50 | 22 | ドラゴンアロー、ふんどのこぶし、ニトロチャージなど |
45 | 19.8 | つるのムチ |
40 | 17.6 | マッハパンチ、バレットパンチ、でんこうせっか、ダブルウィングなど |
35 | 15.4 | ほのおのうず、すなじごく、つつく、ダブルアタック |
30 | 13.2 | フェイント、キラースピン、したでなめるなど |
25 | 11 | ロックブラスト、つららばり、タネマシンガンなど |
20 | 8.8 | まとわりつく、ほっぺすりすり、ネズミざんなど |
15 | 6.6 | まきつく、みずしゅりけん、しめつけるなど |
DBは表通りに覚えておくといいですが、実戦でのダメージ暗算では速度を重視して必ずしもそのままの数字で使う必要はありません。52.8→53、39.6→40として計算してもそこまでずれるものでもないです。
威力[25,50,75,100,125,150]について、それぞれDB[11,22,33,44,55,66]と11刻みになっているので、まずはここから覚えるといいと思います。
また威力5刻み、10刻みでDBは2.2刻み、4.4刻みでずれます。
これを知っていれば威力100±5についてDB44±2.2、威力100±10についてDB44±4.4で計算できます。
これで威力90~110まですぐにDBを出せますが、同様にしてすべてのDBを網羅できます。
特殊DB
基本的には、上記のDB表でほとんどの技のDBは網羅できるのですが、中には威力が5刻みにならずDB表だけでは計算しにくいものがあります。
その場合の解決策の一つとして、改めてDBを計算しておいたほうがいい場合があり、私は特殊DBと呼んでいます。
以下は一例ですが、他にも条件によって特殊DBとして覚えてしまったほうがいい場合は結構あるので、使うポケモン技に応じてあらかじめ考えておくといいでしょう。
例1:持ち物ありはたきおとすの特殊DB
相手の持ち物がない時のはたきおとすの威力は65で、DBは28.6ですが、
相手の持ち物がある時のはたきおとすの威力は97となり、この時DBは42.68≒42.7となります。
もし覚えていなかったら、威力95のDB41.8よりはちょっと多いという感じで計算してもいいでしょう。
暗算でやるのですから、臨機応変に計算するのは大事です。
例2:フェアリースキンニンフィアのハイパーボイスの特殊DB
フェアリースキンのニンフィアがハイパーボイスを撃つ時、威力に1.2倍の補正がかかります。
この時、威力は90→108となり、DBは47.52≒47.5となります。
同様に、でんこうせっかの場合、特殊DBはどうなるのかぜひ考えてみてください。
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